プレゼンする時に言葉はそれほど重要じゃない⁉️
皆さん、どうもです!
30年間明るくどもり続ける吃音研修講師の阿部です。
さて、今日はこの書籍から学び、吃音ライフに役立つ情報をお届けしたいと思います。
世界のトップリーダーのプレゼンテーション技術
- 作者:田坂 広志
- 発売日: 2014/04/18
- メディア: 単行本
東洋経済新報社
まず、本著で取り上げられているのは「ダボス会議」で行われているプレゼンテーション。
経済にあまり詳しくない私の頭の中では??です。
「毎年一月、スイスの国際的リゾート地・ダボスに、政界、財界、官界、学界、市民団体、文化人、宗教者など、世界のトップリーダー二五〇〇名が集まり、様々な会議を行う。それが「ダボス会議」」である。
何だか凄そうな会議ですね。
我々の想像を遥かに超えた世界であることは何となく分かります!
「このダボス会議とは、ある意味で、「世界のトップリーダーの品評会」でもある。」
つまり、このダボス会議では、世界のトップリーダー達が集まり、パネルディカッションやプレゼンを繰り広げる。
そして参加者も世界のトップリーダーであり、参加者達はプレゼンターが何を示すのか。どのようなビジョンを伝えるのか。「値踏み」するということなのです。
つまり、プレゼンテーションの世界大会なわけですね!!
本著では、その世界のトップリーダー達のプレゼンテーションの15の技術について書かれています。
言葉によるメッセージ」は二割
この記事は書評ではないので、いきなり結論からいきましょう。
プロフェッショナルのスピーチや討論などにおいては、「言語」の比重はもう少し大きく、「言葉によるメッセージ」として伝わるのが「二割」、「言葉を超えたメッセージ」として伝わるのが「八割」であろう。
これは驚きです!
プレゼンテーションにおいて大切なのは、「言葉」ではなく、「言葉を超えた」メッセージというのです。
つまり、「言葉」によるメッセージは議事録や資料を見れば分かるため、聴衆が期待していることは「言葉を超えた」メッセージから伝わるプレゼンターの「人間性」ということのようです。
言葉を超えたメッセージとは
本著ではこのように述べられています。
スピーチや討論においては、「姿勢」「表情」「眼差し」「身振り」「仕草」「声の質」「リズム」「間」「余韻」など、「言葉を超えたメッセージ」によって伝わるものが、かなりの比重を占める
なるほど!
「言葉を超えたメッセージ」と言われると抽象的なので何だか難しそうでしたが、姿勢や表情、眼差し、身振りや仕草など、「振る舞い」のことを言っていたのですね!
つまり、プレゼンテーションのプロフェッショナルは「言葉」よりも「振る舞い」によって聞き手を納得させ、行動に導いている。ということなのですね!
世界トップリーダーのプレゼンテーションスキルは吃音当事者にとっては"眼から鱗"
ここが1番伝えたい所です。
吃音を持つ我々は、日頃のスピーチやプレゼンで何に気を遣っていましたか?
「言葉」です。
言葉をスムーズに話すことが出来ないため、一層「言葉」に対して神経を使ってしまうことは多々あります。
つまり、苦手なことで必死にもがいているのですね。
しかし、本著を読むと、プレゼンの本質は「言葉以外」です☝️
言葉はスライドや配布資料、また後ほどメールで送ることも出来ます。
しかし、「姿勢」「表情」「眼差し」「身振り」「仕草」「声の質」「リズム」「間」「余韻」はその場、その本人でないと伝えることが出来ないメッセージとなります。
さらに、聞き手からすると、心を動かされるメッセージの八割が言葉以外のメッセージなのです!
とすると、吃音当事者である私たちはプレゼンテーションにおいて、言葉を準備する比率を大幅に下げ、言葉以外のメッセージ、「振る舞い」を磨くことに時間をかけるべきではないでしょうか。
むしろ得意分野ですよね!!
なので、これから発表やスピーチをする機会がある吃音当事者の皆さん。
どう振る舞えば聞き手に伝わるのか。
ここをしっかり考え、準備して参りましょう💪
安心してどもれる世の中へ
本日も最後までお読みいただきありがとうございました🙇♂️
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