どもれども どもれども

30年間明るくどもり続ける吃音研修講師がお送りする吃音ライフを紹介します!

吃音を受け入れられない環境は変えた方がいい。

さて、本日は先日twitterで投稿して多くの反響をいただいたお話をしたいと思います。

吃音を受け入れられない環境は変えた方がいい

というお話です。


吃音を持っている皆さんが必ず直面する課題として、周りの方に吃音が受け入れられるかどうか。というものがあるかと思います。

意を決して吃音の事を周りに打ち明けたことをきっかけに、周囲からサポートを受けられるようになった方。

打ち明けたにも関わらず「気持ちが弱いからだ!」などと否定的な意見をぶつけられ、未だに悩まれている方。

本当に様々だと思います。



もし吃音の事を伝えたにも関わらず全く配慮も気遣いもされない環境があるとすれば、思い切って変えてしまいましょう。



1つ私が経験した、環境を変えてよかったエピソードをお話しします。

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大学1年生の頃。

私はある居酒屋でアルバイトをすることとなりました。

ドキドキしながら出勤した初日。

元気よく挨拶をしたにも関わらずあまり見向きもされない様子。

必死で近くにいた社員さんに話しかけ、控室と着替えを案内してもらう。

慣れない中コック服に着替え、不安な気持ちと共に厨房へ。。。

そこには3名ほどの先輩がおり、その中の1人に話しかけられる。

「どこから来たん?」

すでに不安ボルテージが最高潮だった私は当然吃音症状が強く出てしまい、「あ、あ、あ、、、」

"愛知"という言葉が出ず、とっさに「し、し、静岡です。。。」と言ってしまう始末。

その様子を不審に思った先輩は「お前、めっちゃどもるなぁ。緊張してんの?どしたん?」と詰められる。

そこから私は働いている間、話しかけられては笑われ、とても苦痛な思いをしていました。

社員の方からもフォローはなく放置。

バイト初日で何をすればいいのかも分からず、「遅い!」と煙たかられる始末。


1日で辞めました。


しばらくバイトなんかしたくない気持ちでしたが、生活もあるのであまり人と関わることの無さそうなホテルのルームメイクのバイトをすることに。

でも実際入ってみると、ホテルの裏側ではたくさんのスタッフさんが働いており、必然的にコミュニケーションを取らざるを得ない環境でした。

しかし、そこのスタッフさんは皆さん気さくで、上手く話せない私の話も一生懸命に聞いてくれました。

おかげで私は安心して働くことができ、むしろ働く楽しさまで経験することができました。

そのアルバイト先では3年ほどお世話になり、今でも感謝しています😌



私が社会に出てから何回か転職していますが、やはり合う職場、合わない職場があると思います。

合う職場では吃音について素直に伝えられる安心感がありますし、実際カミングアウトした時に温かいサポートを受けられることも多い気がします。



ついつい今いるバイト先や職場で上手くやらないと!と思い込んでしまいがちですが、決してそんなことはありません。

「無理だ!」と感じたら思い切って変えてみましょう。

実際変えてみると、自分が原因でなかったと気づく事もあります。


吃音は環境が大切。


少なくとも私はそう思います☺️



安心してどもれる世の中へ



本日も最後までお読みいただきありがとうございました🙇‍♂️

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