『吃音 伝えられないもどかしさ』を読んだ私の想い
おはようございます。
ついに読了しました。
『吃音〜伝えられないもどかしさ〜』
ここでは本著を読んでみた、私なりの感想や想いを書いてみたいと思います。
一言で言えば、辛いほどにノンフィクションであるという事です。
本の中で、近藤さんが長い年月と時間を掛けて取材した吃音者達の人生を残酷なまでにありのままに書かれています。
アパートから飛び降りてしまうほど苦しみ、言語聴覚士との出会いから自身の吃音をコントロール出来るまでになった高橋さん
吃音である事での影響から警察官の夢を諦めざるを得なくなったことをバネに吃音相談室を開設した羽佐田さん
重度の吃音で仕事を続けられず、障害者として生きる道を選ばれた小林さん
話す事が少ない部署に就くことが出来たが、ご自身の吃音を受け入れられない栗田さん
小学1年生の息子さんが吃音である事を知り、必死の思いで克服しようとする石垣さん
この本には吃音者たちのリアルな苦悩が詰め込まれている。
正直、読んでいて辛かった。
息が苦しくなって本を閉じてしまう事もあった。
しかし読まなくてはいけない、吃音のリアルをしっかりと捉えなければいけないと思い、何とか読了する事が出来た。
私自身も吃音を持っている事で苦労してきた事はある。
本著の登場人物に共感出来た部分も多い。
それでもこの本の現実を突きつけられ、胸を鷲掴みにされるような辛さを感じた。
インターネットでも目にするが、吃音を完全に克服し、幸せな人生を送られている方もいる。
その一方、吃音と必死で向き合い、歯痒い思いをしながら苦闘し続けている方もいる。
私もその一人だろう。
1つ言える事は、吃音は極めて複雑である。
原因も分からない、正しい治療法もない、症状が強い日もあれば数日間ほとんど出ない日もある。
私自身、27年間吃音と付き合い続けているが、未だにその姿を捉えきれていない。
でも知って欲しい。
伝えたい。
吃音の存在を。
必死に戦っている吃音者たちの事を。
本著を通じて少しでも広まって欲しいです。
微力ですが、私も伝道師の1人になれればと思います。
安心してどもれる世の中へ
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