どもれども どもれども

30年間明るくどもり続ける吃音研修講師がお送りする吃音ライフを紹介します!

【感想】NNNドキュメント「吃音〜100人に1人の伝え方〜」

おはようございます☀

 

最近、吃音に関する話題を多く目にするようになったなと感じる今日この頃です👌

私がアンテナを張っているから?実際増えてる??

 

皆様はどうお感じでしょうか☺️

 

さて、その多くなった吃音の話題の一つ。

 

そして物議を呼んでいるのがこちらの番組です。

 

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吃音~100人に1人の伝え方~|NNNドキュメント|日本テレビ

 

先日、日本テレビで特集されました吃音ドキュメントです。

 

吃音=目に見えない障害と表現し、2名の吃音者にフォーカスを当て、吃音の困難・複雑さ・ジレンマについて深掘りした番組構成でした。

 

まず「目に見えない障害」という文字を目にした時、改めて現実と向かい合った気がしました。

やはり障害なんだな。と。。

 

そして2名の主人公。

 

小学生のお子さんを持つ高橋さん、そして今まさに就活の壁に当たっている本多さんです。

 

父親と就活生。

 

そしてその子供と親。

 

私は自分自身が吃音で、9歳になる息子に最近同じ兆候がみられるようになって来ました。

 

言わば、この番組と重なる部分が多く、ことごとく感情移入して見ることになってしまいました。

 

そういった中でこの番組はよくある構成である「吃音ってこんな症状だから是非知って下さい!」に留まる事なく、吃音者が経験する恥ずかしさや苛立ち、ジレンマ、不安、喜びなどの感情をありのままに表現してくれていると感じています。

 

リアル。ですね。

 

特に高橋さんが友人のために行った結婚式でのスピーチ。

 

娘さんと共に必死に練習され、本番は見事成功。

極度に緊張感があり、大失敗が許されない状況での成功はもう、格別な喜びだったでしょう。

幸せをお裾分けしていただいた気持ちになりましたね🎁

 

そしてSNSで議論になっている就活生 本多さんのお母さんの言葉。

 

障がい者手帳を取得し有利に就活を進める事を検討する息子さんに、

「私からしたら障害ではない。手帳に頼るのは良くない」

 

私としてはとても率直ですし、これもまた息子さんの事を心から考えているお母さんとしての発言だと捉えています。

 

そしてこの発言が吃音の本質を表しているのではないか。とも考えています。

 

冒頭にも書きました通り、私は吃音者です。そして私の息子にも吃音症状が見られます。

 

私自身、障がい者手帳取得を考えた事はあります。

私の症状の度合いで取得可能かどうかは別として、自分が持つハンデを正式に認められたいという想いがありました。

 

しかしながら、息子に対しては、息子には自分の事を障害者と思って欲しくない。とどうしても思ってしまいます。

 

特に吃音を持たない親御さんからすると、更にその感情は強くなるのではないでしょうか。

 

その理由の1つは、この番組でも言われている通り、吃音が 目に見えない障害 だからかなと思います。

 

そして全くうまく話せない事もあれば、何故かどもらず妙にスラスラ話せる日もある。

 

親御さんからすると、どもる日もあるがどもらない日もある。それを障害と捉えていいのか。という気持ちになるのは当然かなと。

 

本多さんが最後に仰っていた言葉。

 

特別扱いされたいわけじゃない。

ただ知ってもらうだけでいい。

 

周りの方が吃音をきちんと知ってもらえれば

 

どもった時に少しだけ待ってもらう事が出来れば

 

我々吃音者はもっと安心してどもれるのかもしれませんね。

 

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございます🙇‍♂️