どもれども どもれども

30年間明るくどもり続ける吃音研修講師がお送りする吃音ライフを紹介します!

吃音でも好きなメニューを頼みたい時にオススメなテクニック"母音変換法"とは⁉️

皆さん、どーもです✋
30年間明るくどもり続ける社内研修講師の阿部です。


好きなメニューを頼みたい❗️



これは吃音を持つ方なら皆さんが強く思った事があるフレーズなのかなと思います。



私達は苦手な言葉が沢山あり、レストランやお店で食べたいものや買いたいものを口頭で注文が出来ない状況が数多くあります💦



今日は私が日頃よく使う吃音テクニック、母音変換法をご紹介します☝️


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母音変換法って何?

まず母音変換法は、私が勝手に名付けたテクニックの名前であり、学術的に証明されているようなものではありませんので、ご了承下さい。個人の経験に基づくものです👏


⬇️過去にもこの方法について解説しています。
abe-kenshu.hatenablog.com


端的に言いますと、母音変換法というのは、言いにくい言葉の頭の文字を母音に"変換"して言いやすくする方法と私は定義しています。


例えば"テリヤキバーガー"が食べたいんだけど、どうしても言いにくいとします。


テリヤキバーガーの頭の"テ(te)"を母音の"エ(e)"に変換して発音するのです。


そうすると、エリヤキバーガーになります。


ズバリやり方はたったのこれだけです❗️



今日からでもすぐに出来そうではないですか⁉️

母音変換法で伝わる理由は?

先程のテリヤキバーガーの例を見ると、「本当に伝わるの⁉️」と心配になりませんか?



静かな場所でゆっくり発音してみると、"エリヤキバーガー"と一見訳が分からない食べ物に思えるような。。。



私もこの方法を思いついた時はそうでした。



でも実際いくつかのお店で試してみると、見事に伝わるのです❗️



正直、失敗した事はほとんどないです。



では何故最初の言葉を母音に変えてしまっても伝わるのか。



それは人の脳は機能が素晴らしく、文脈で物事を判断しているようなのです。



例えば、テリヤキバーガーをエリヤキバーガーと言って注文しようとする場合。



お店ではない、ただの静かな部屋の中でいきなり「エリヤキバーガーを下さい。」と言われても、何のことだか分からない。そもそも「ハンバーガーを下さい。」と言われても戸惑ってしまいますよね。



では、ハンバーガーショップのレジの前でお店の方に対して「エリヤキバーガーを下さい。」と言ってみたらどうでしょうか?



状況から見てハンバーガーを買いたいという意思は明らかに伝わる。



では、どのハンバーガーの事なのか?だけが問題となり、"エリヤキバーガー"から推測出来るものはその音の感覚から"テリヤキバーガー"を頼みたいのだな。と伝わるわけですね❗️


このように脳は、何となくの情報だけで何となく理解出来るように上手く働いてくれているわけです。


脳さん、ありがとう👏

母音変換法の変換例

母音変換法って何?何で伝わるの?という点をご理解いただいたと思いますので、実際に私がどのような注文をしてきたかを挙げてみたいと思います☝️

  • にくまん➡️くまん
  • タピオカ➡️ピオカ
  • やさいトリプル➡️さいトリプル

 ※ラーメン屋さんのトッピングです。

  • かけうどん➡️けうどん
  • ポップコーン➡️ップコーン

注文を楽しんだもの勝ち!

吃音って波があって、症状が特に強い時期が不定期にやって来ますよね。



私はそんな時にこの母音変換法を活用しています。



症状が強い時期ってどうしても話すこと自体に消極的になってしまう。



気持ちも落ち込みがちになってしまうんですよね。



私はこの母音変換法を使って、「本当に伝わるか⁉️」「好きなメニューをゲット出来るか⁉️」と前向きにチャレンジする機会を作るようにしています。



上手く伝わった時、注文が成功した時は小さな達成感と共にちょっとした自己肯定感のようなものを感じることが出来ます。



これって結構心地良いし、ちょっとだけ自信に繋がる気がします。



この小さな成功体験を積み重ねていくうちに、むしろ吃音の波を楽しめる余裕まで出てくる時もあるのです。



変な言い方ですが、同じどもるのであれば、落ち込みながらどもるよりも楽しい気持ちでどもった方が得ですよね。



母音変換法が1つのきっかけになると嬉しいなと思います✨


安心してどもれる世の中へ


本日も最後までお読みいただきありがとうございました🙇‍♂️

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