この通りに言わなきゃいけない。。。ことはない‼️吃音を持つ私たちが定型分に悩まされないために
皆さん、ドーモです🖐
30年間明るくどもり続ける吃音研修講師の阿部です🙇♂️
今日はアルバイトや仕事でたびたび遭遇する"定型分"について考えてみたいと思います。
吃音を持っていると、「こう言わなきゃいけない」にとらわれて頭を悩ませてしまうことって本当に多いです💦
そんな定型分に悩まされず、心で接することでスムーズに言えない部分をカバーする。そんなお話しです😌
「いらっしゃいませ、何名様ですか?」
「鉄板が熱くなっていますので、お気を付けてお召し上がりください。」
「お電話ありがとうございます。〇〇〇です。」
「もしもし、お待たせ致しました。〇〇〇です。」
定型分。
テンプレートとも言われる、"決まり文句"。
アルバイト先や勤務先で嫌と言うほど遭遇し、徹底して言わなければいけないとされている言葉たち。
私たち吃音当事者は、しばしばこの言葉たちに悩まされています。
これは私の考えではありますが、悩まされる理由は2つあります。
1つは、言葉自体が言いにくいこと。
個人的には「お待たせいたしました。」「お電話ありがとうございます。」などは絶望的に言えませんね💦
この言いにくい言葉をタイミングよく言わなければならないと思うと憂鬱な気持ちになってしまいます。。
そして2つ目は、言わなきゃいけない縛りが重荷になってしまうこと。
つまり、「定型分をちゃんと言わなきゃ!」と思ってしまうことによる気持ち的な負担ですね💦
個人的な経験としては、吃音症状や吃音当事者の心の不安は気の持ちようでかなり左右される傾向があります。
「これをきちんと言わないと!」と思った瞬間にもうドツボ💦
いくら言いやすい言葉でも「どもるかも」という不安に押しつぶされ、頭の中の言葉たちが大渋滞を起こします。
こういった2つの理由から、定型分がはびこった社会で働くことに窮屈さを感じてしまい、ついには働く=辛いという負のマインドに陥ってしまうわけです。。
私もほんの数年前までこの定型分に悩まされていた1人です。
例えばアルバイト。
接客が苦手だったので居酒屋の厨房でアルバイトをしていたのですが、料理ができた時に「〇〇出来上がりました!よろしくお願いします!」などとホールの方に声かけをしなくちゃいけない💦
定型分ですね。。。
そして電話応対。
事務所にいる時、自分の目の前の電話が鳴る。
「お電話ありがとうございます。〇〇〇株式会社〇〇支店の〇〇と申します。」
長い。。固有名詞多い。。辛い。。
しかも事務所は静かな中で周りに沢山の同僚がいて、常に聞き耳を立てられている。。。最悪な環境です😭
皆さん、このような経験は少なからずされているのではないでしょうか。
Twitterでも定型分に悩む投稿を度々目にします。
この令和になっても目にすると言うことは、少なくとも昭和からこの状況は変わっていない。。。
では、どのように対応すれば定型分の呪縛から逃れられるのか。
それは、定型分を捨てる勇気を持つことです☝️
定型分を話さないと伝わらないってこと、ありますでしょうか??
答えはない!ですね✨
例えば電話応対。
先ほど紹介した長くて固有名詞の多い定型分でなく、「はい、〇〇(会社名)です。」「はい、もしもし!」とシンプルに応対すると如何でしょうか?
電話をかける相手はかける先を決めて電話をしてきています。
つまり、細かく説明しなくても「分かってるよ」状態なのです☝️
もし不安に思われたなら確認の質問をしてくれるはずです。
その時には心を込めて丁寧に応対しましょう☺️
そしてアルバイトでの定型分。
「いらっしゃいませ、何名様ですか?」でなく「こんにちは、お二人ですか?」と自分の言いやすい言葉で自由に話してもいいと思うのです👌
自分がお客さんで行った場合、「この人、定型分を言えてるな。」「この人、定型分を言えてない!!」などとは考えませんよね☝️
要は"気持ちのいい応対"が出来ているかどうかなのです。
そして定型分は"誰が話しても気持ちのいい応対と思われるテンプレート"なのですよね。
目的は気持ちのいい応対をする事であって、定型分を言うことではないのです❗️
つまり、必ずしも定型分をその通りに言う必要はなく、自分の言いやすい言葉に変えてしまったとしても、笑顔と心のこもった対応ができれば十分なのです!
定型分をスラスラ言えるのですが、機械的で違和感のある対応をされた経験、ありませんか?その時はどのような気持ちになりましたか?
相手の方は定型分を言って欲しいのではないのです。
それよりも心のこもった温かい対応を求めているはずです。
今日から定型分を思い切って捨て、相手の身になり、心を込めて接していきたいですよね☺️
安心してどもれる世の中へ
本日も最後までお読みいただきありがとうございました🙇♂️
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