【失敗談】吃音パパ、本読めなくてごめんね。
この度は当ブログ【どもれども どもれども】にお越し頂きありがとうございます!
吃音研修講師の阿部と申します🙇♂️
吃音(きつおん)という、どもってスムーズに話せない症状を持ちながら、200人の社員の前で堂々と研修をする日々を過ごしております👨🏫
初めてこのブログに訪れていただいた方もいるかと思いますので、まずはこちらの記事を読んで頂きたいです👏
吃音について知って頂きたい全ての事を書きました✍️
⬇️ここからが本文です
今日は昨日経験した失敗談、そして子供から言われ心を打たれた一言について書いてみたいと思います✍️
まず昨日は研修の仕事でプレゼンがあり、自分の準備不足からいつもよりどもりが酷く、自分としては"失敗"してしまい、心のダメージを負っていました。。
ダメージを引きずりながら仕事をするのも良くないと早々に仕事を切り上げ、家族との夕食や子供達とのお風呂タイムを満喫し、心をリラックスさせました♨️
おかげでいつもより早い時間に子供が布団に入れることとなり、「お父さん、本読んで!」とリクエストをもらいました📖
考えてみると、この2週間ぐらい本を読んであげれておらず、ちょっと寂しい思いをさせていたかなと反省しながら子供達が図書館で借りてきた本を読んであげることに👍
その時、ふっと午前中の仕事での吃音症状が頭に浮かびました。
「今読んだらどもるかも💦」
ふと予期不安が浮かびましたが、子供達が楽しみに笑顔で待っている顔を見ると、弱音を吐いていられず、気合い入れ直して本を読み始めました。
子供は5歳と10歳。
借りてくる本も文字やページ数が多くなってきており、一冊読み切るのにも体力が必要になってきています。
久々に本を読む時間。
楽しみにしている子供達の期待に応えたい!
そんな想いを抱きながらページを開き始めました。
ページを開いてみると、私の目に留まったのは、「に」「と」や「な」など私が苦手な文字で始まる言葉のオンパレード💦
普段は思い切り心を込めて読むことで吃音症状が出にくくなる傾向があったので、心を込めうと集中。。
しかし頭の中には今朝の仕事の失敗や「やばい!どもる!読めない!」と不安ばかり湧き出てくる事態。
喉にブレーキがかかり、どうにもこうにも前に読み進められなくなる。
これはやばいと思い、「ごめん、お父さん、この本読みにくいから、別の本を持ってきてくれるかな?」とお願いすることに。
今考えると本のせいにするな!と自分で思いますが💦
しかし、一度負のスパイラルに陥ると別の本になっても同じこと。
別の本の中の苦手な言葉だけが私の脳裏に浮かび上がり、喉に思い切りブレーキがかかり、全く本を読み進められなくなる始末。。
子供達も心配そうに私の顔を見守り、ストーリーを追えるような状況ではなくなっていました。。
子供の期待に答えられない。
楽しみにしていた子供に申し訳ない。
そんな気持ちを抱きながらも汗びっしょり、ヘトヘトになっていた私。
ついには「ごめん。。お父さん、今日は読めない。。本当にごめん。。」
子供達に頭を下げ、本読みをやめさせてもらうことに。
すると、次男から一言。
「お父さん、無理しなくてもいいからね。」
涙がこぼれ落ちました。
ふっと肩の力が抜け、いつの間にか吃音にとらわれていた自分に気づきました。
本当なら「何で読んでくれないの!」と怒られてもいいところ。
思わぬ優しい言葉にギュッと胸の奥を掴まれた感覚でした。
この一言で私は救われました。
どもっても、最後まで諦めずに伝えきろうと改めて決意を固めました。
パパ、格好良くないのに格好良く振る舞おうとしすぎていたね。
ありのままのパパで一生懸命頑張るよ💪
ありがとう、子供達🙇♂️
格好悪いパパだけど、これからもよろしくね!!
安心してどもれる世の中へ
本日も最後までお読みいただきありがとうございました🙇♂️
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