答えたいけど答えられないというもどかしさ【吃音と授業】
この度は当ブログ【どもれども どもれども】にお越し頂きありがとうございます!
吃音研修講師の阿部と申します🙇♂️
吃音(きつおん)という、どもってスムーズに話せない症状を持ちながら、200人の社員の前で堂々と研修をする日々を過ごしております👨🏫
初めてこのブログに訪れていただいた方もいるかと思いますので、まずはこちらの記事を読んで頂きたいです👏
吃音について知って頂きたい全ての事を書きました✍️
⬇️ここからが本文です
今日は私の学生時代に感じた、吃音のもどかしさについて書いてみたいと思います✍️
これは小学校から高校卒業にいたるまで、一貫して感じていたもどかしさです。
「授業で格好良く答えてみたい」
学生の私は、授業の中で自分から手を挙げ、ビシッと即答できる姿に憧れを抱いていました。
「答えたいなら答えればいいのに。。」
そう思われる方も少なくないと思いますが、"吃音"を持っていると、人前で話したり、急に発言を求められることが圧倒的に苦手なのです。
まず物理的に言えない。
言いにくい言葉があると、喉の奥に言葉が詰まってなかなか出てこない。
出てきても大渋滞を起こしていた文字たちが一度に密集して出てきてしまい、もはや言葉になっていない。
こういった物理的な困難から、次は気持ち的な困難が生じます。
この言葉はどもりそう。。
人前で話すの怖いな。。
笑われたら辛いな。。
気持ち的に臆病になっていき、不安に包まれた自分は、人前で発言することを積極的に避けるようになっていきます。
しかし私には自分の中で塗り消せない想いがあったのです。
「みんなの前で格好良く答えてみたい!」
今携わっている研修の仕事にも通じるのですが、学生の頃から苦手なことにチャレンジしたい気持ちが強かったのでしょうね。
ずっと授業で発言するチャンスを待っていました。
発言しにくい理由を自分なりに考えたこともありました。
勉強が足りないから答えが出てこないのかな?
言いやすい言葉を見つけて、その言葉を答える時は手を挙げてみようかな。
当時は吃音の知識が全くなく、ひたすら思考錯誤する日々でした。
しかし、私が憧れた"格好良い答え方"には程遠く、いつしか当てられても「分かりません。」と何も考えず答えるようにまでなってしまいました。。
それがどうしても悔しくて、「少なくとも授業の内容が分かっている状態にしたい。分かっているけど言えないだけと思いたい。」と勉強を頑張るようになりました。
結果としては成績も人並みになり、今考えると良かったと思えるのですが、吃音の苦しみの一つに"言いたいけど言えない"という想いは小さい頃から自分の中に根付いているものであると思い返しています。
言わなかったらいいじゃん!と思われ、なかなか理解しにくい部分ですが、モチベーションがあるのにそれが物理的に実現できない悔しさといったら。。
なので今私は人生をかけて大きなチャレンジをしている気持ちです😌
研修という仕事を通じて、"言いたいけど言えない""やりたいけどできない"を無くしたい。
それができることを身をもって証明したい。
今日も自分、吃音と向かい合って過ごします。
今日はノウハウでなく、私の想いを書かせていただきました😌
安心してどもれる世の中へ
本日も最後までお読みいただきありがとうございました🙇♂️
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