どもれども どもれども

30年間明るくどもり続ける吃音研修講師がお送りする吃音ライフを紹介します!

吃音をどうしたいのか?目標設定の方法

こんばんは🌙

とんでもない台風が今まさに日本に上陸。。。

このような日に投稿する事はあまり良くないかも知れないですが、家族と想いにふけっているとふと今回の記事の事が頭に浮かび、どうしても書きたい気持ちになってしまいました。

本当に余裕がある時に目を通していただけると嬉しいです。

第一に皆さまが無事に夜を越される事をお祈り申し上げます。


-目次-

途方もない吃音解決への道のり

吃音は本当に途方もないですよね💦


私は8歳の時、同級生のふとした一言で吃音である事に気付かされ、それから28年もの間、吃音について考えなかった日はおそらく1日足りともありません。


吃音とは妻や家族以上に長い付き合いですし、周りにいるどの人よりも吃音についてはずっと考え続けているのではないかと思います。


例えば買い物をする時、仕事をする時、家族と会話をする時はもちろん、常に"どもるかどもらないか"に囚われ、敏感に神経を集中させて会話をしています。


時には独り言を言う時さえ、どもってしまわないかに気を取られ、正常な思考能力を奪われてしまう事も多々あります。


もしこの苦しみが無くなったら、、、どもるかどうかの不安から解放されたら、、、


そんな想いが年々強くなり、吃音を持つ者としておそらく誰もが持っているだろうこの問いに対する答えを出したいと昨年末から吃音と向き合う事を決意し、思い付く行動を手当たり次第やってみました💪


SNSでの情報発信、ブログ、きつおんTRYなどなど。


そこで気付いた事。


それが今回の記事で伝えたい事です☝️


とても重要な事になりますので、是非最後までお読み頂けると嬉しいです👏

吃音をどうしたいのか?

SNSで吃音の悩みを呟やかれている方のコメントを見たり、きつおんTRYなどの活動で出会った方々とお話をしていると、このような声が1番大きいのではないかと思います。


「吃音についての悩みを解決したい。」


全く同感です。


吃音であるという事実だけで日々悩みは尽きません。


もし吃音がなかったらという想いにふけり、それが出来ない現実に対し落胆する毎日ですよね。


しかし同時に私の中で1つの疑問が浮き上がりました。


吃音を解決するってどういう事?


吃音が無くなる事だけが解決なのでしょうか?
それとも別の解決方法は存在するのでしょうか?


言友会が発出した「吃音者宣言」では、どもりながらより良く生きる事を提唱していますよね。


もしかしたら吃音の解決というのは、ただ1つの形だけでなく、人によって、また置かれている環境によって全く違う行動が必要になるのではないかと思うようになったのです☝️


ざっと考えてみただけでも"吃音の解決"の定義について、以下のような項目が挙げられます。

  1. 吃音を治す。(どもらないようにする)
  2. 吃音症状を和らげる。
  3. どもった時に周りに敏感に反応されないようにしてもらう。
  4. 職場やバイト先の人に吃音について知ってもらう。
  5. 吃音の存在を大体の方が知っている状態になる。


皆さんはどの項目を目指しますか?


やはり全てですか?


私も出来る事なら全てを求めています。


自分の症状も、周りからの理解も、何もかも解決して吃音自体を忘れ去る事が出来ればと思います。


でも、それは難しいです。


さすがに二十数年も付き合ってきた吃音ですので、何となく限界は分かります。


しかし、吃音の完治は難しくても、吃音による生活の中での障壁を1つずつ取り除いていく、もしくは障壁自体を小さくする事は可能ではないかと思うのです☝️


これはきつおんTRYを通じて確信した事です。


では、次の章でどのようにして障壁を取り除いていくのかを書いていきます✍️

吃音解決への目標設定と具体的行動

吃音による障壁を取り除くにあたって、最も重要なのは目標設定だと考えています。


つまり、自分にとって吃音の障壁は何か?どうなったら障壁が取り除かれた事になるのか?を明確にするという事です☝️


例えば私の例を挙げてみますと、


私にとっての障壁は、自分が吃音である事を周りが知らないためにどもった時に困った態度を取られてしまうという事です。


あくまで私にとってはどもる事を治すよりも周りの反応が気になってしまう。
逆に言うと周りからの困った態度が無くなればどもっていてもいいと思えるのです。


もしかしたら私の症状自体がそこまで重度ではないからかもしれません。(自分としては重めだと思っていますが)


しかし、皆さんもお気づきの通り、吃音症状は十人十色で、人によって悩みポイントは大きく違いますよね。
だから各々で個別の目標を持つ必要があるのです☝️


話が逸れましたので戻しましょう💦


私の障壁である、自分が吃音である事を周りが知らないためにどもった時に困った態度を取られてしまうに対し、どうなれば障壁が取り除かれた事になるのか。


それは、吃音のカミングアウトが出来るようになる。という事です。


日頃から必要に応じて積極的にカミングアウトが出来る様になれば吃音の事をもっと知ってもらい、理解され、どもった時に少しでも配慮をしていただける環境が作られていくのではないでしょうか。


という事で私にとっての目標は【自分が吃音である事を周りに知ってもらうために積極的にカミングアウト出来る様になる】という事になります。


目標が決まれば後は行動するのみ。


何をすればこの目標を達成出来る事になるのか。
その中で今自分ができる事は何か。(あくまで無理せず出来る範囲で)


これを明確にして日々行動、行動、行動🏃‍♂️💨


ちなみに私が決めている行動は「上司との面談、説明会、自己紹介などスピーチの機会があれば冒頭に吃音についてカミングアウトする」です😊


少し勇気がいりますが、目標を明確に立てているので、その分勇気が湧いてきます💪

"吃音の解決"へ向けて確実に一歩を踏み出そう

本日の記事では、自分にとっての吃音の解決とは何か?を定義するための考え方、目標設定について書かせていただきました。


必ずこれで吃音の悩みが消える!とまではいかないかもしれませんが、少なくともこれまでの自分から一歩踏み出す事は出来ると思います👟


小さい頃から知り合い、何十年も共にする吃音。


どうせ生涯を共にするなら、いっその事積極的にコントロールしてければもっとポジティブに生きていける気がしています😌


これを読んでいただいた皆様が新しい一歩を踏み出していただけたとするとこの上なく嬉しいです‼️


安心してどもれる世の中へ