どもれども どもれども

30年間明るくどもり続ける吃音研修講師がお送りする吃音ライフを紹介します!

拝啓 "きつおん"を持たない方達へ

拝啓

 

"きつおん"を持たない方達へ

 

この度は、皆様へお伝えしたい事があり、筆を取らせていただきました。

 

私たちは"きつおん"という症状を持っています。

 

"きつおん"とは、100人に1人が持つ障害と言われています。

幼稚園から小学生に関してはもう少し多く、クラスに1人はいるというイメージでしょうか。

 

"きつおん"を持っていると、とにかく話がし辛いです。

 

言葉がなかなか出なかったり

 

同じ言葉を続けていってしまったり

 

不自然に言葉を伸ばしてしまったり

 

とにかく気持ちを言葉に変えて伝える事があまり上手に出来ません。

 

皆様からすると、ちょっと不思議に見えてしまうかもしれません。

 

心配になるかもしれません。

 

何か言ってあげたほうがいいのかと思ってしまうかもしれません。

 

 

でも

 

 

私たちは、

 

皆さまが思っているほどに緊張しているわけではありません。

 

あわてているわけではありません。

 

隠したい事があるわけではありません。

 

 

そう。

 

 

何もないのにどもってしまうのです。

 

どもりは突発的にやってきます。

 

私たちの意思とは関係なくやってきます。

 

昨日はスラスラ話せていたのに

 

さっきまでスラスラ話せていたのに

 

どもりはどこからともなく

 

急にやってきます

 

 

なので

 

 

どうか、暖かく見守って下さい。

皆さんからのアドバイスは有難いのですが、時には症状を悪化させる事もあります。

 

私たちがどもったら、話終わるまで気長に待っていて下さい

 

途中で話を遮らず、どうか最後まで耳を傾けて下さい

 

私たちにお話しする時はゆっくりと話をしで下さい

早口で話されると焦ってどもりがひどくなってしまいます

 

 

何かとお願いばかりですが、

 

皆さまにほんの少しだけ

 

ほんの少しだけご配慮いただくだけで

 

私たちは救われます。

 

100万人いると言われる"きつおん"を持つ皆さんが救われます。

 

どうか

 

少しだけの優しさを私たちに分けて下さい。

 

 

最後まで目を通していただいた皆様に心から感謝申し上げます🙇‍♂️