どもれども どもれども

30年間明るくどもり続ける吃音研修講師がお送りする吃音ライフを紹介します!

ドモラーにとっての理想

おはようございます。

 

皆さま、このニュース見られましたか?

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181119-00000008-mai-soci

 

吃音を持った中学生がいじめられ、通学にも支障が出ているというニュースです。

 

とても悲しいです。

 

そして悔しいです。

 

過去の自分の経験がフラッシュバックし、胸が苦しくなりました。

 

それはいじめた子に対してではなく、我々のような吃音を持つ方々の存在ががまだ社会に浸透しておらず、本当の意味での解決策が見つかっていない事を改めて痛感させられた為です。

 

自分自身、吃音をオープンにし始めて周りに理解されて来たのではと勝手に思い込んでいましたが、実際広く日本の中を見てみると、認識はとても低いものなのでしょう。

 

では、どうなったら吃音が認識された事になるのですか?

どういう状況になれば我々吃音を持つ方々が住みやすい世の中だと言えるのでしょうか。

 

これまでも吃音を持たない方が吃音について知る機会は沢山ありました。

 

私の記憶するだけでも、ドラマ『裸の大将』はもちろん、『ラヴソング』、映画『英国王のスピーチ』など。

これらは世間でもヒット作となり、吃音ってどんなもので、どんな症状を持っているんだろうぐらいは認識してもらったのではないでしょうか。

 

実際、中学の時の私のアダ名は“裸の大将”でした。

悔しかったので、中学3年間おにぎり好きで通してやりましたが。

 

なので、吃音の事を知らないっていう人はあまりいないのかもしれないですね。

子供達はまた別ですが、20代以上に関してはおおよそ吃音は”知っている”状況でしょう。

 

では、何故我々の住む環境の多くに”住みにくさ”が未だ残ってしまっているのでしょうか。

 

これはあくまで私個人の持論ですが、

 

吃音症状に対してどう反応していいのかが理解されていない

からではないでしょうか。

 

吃音の事は知っている。

相手がその症状を持っている事も知っている。

吃音を否定している訳ではない。

 

でも、どうしてあげたらいいのか、どう反応したらいいのか、手伝うべきかそうでないのか、などとにかくどうしていいかが理解されていないのではないのだと思います。

 

その結果、笑うしかなかったり、無視するしかなかったり、子供に関しては揶揄うしかなかったり、その結果いじめという方向に走ってしまうことも。。。

 

実際、私の妻と吃音の事に関してちゃんと話す機会を持った際(つい最近初めて話しました)、1番疑問だった事は「どうしてあげたらいいかが分からなくてストレスを感じていた」と打ち明けてくれました。

 

それ以来、会話の時に私が言いたい事を汲み取って理解してくれたり、言い切るまで嫌がらずに待ってくれるようになりました。

 

どう反応したらいいかきちんと伝え、理解してもらう。ここが1番重要な点なのかもしれませんね。

 

ただ吃音を持つ方によっては、

何も反応してもらいたくない。

重たい空気にならないよう、笑顔で聞いて欲しい

言いたい事を汲み取って欲しい

むしろイジって欲しい(私です) 

など、求める事も様々でしょうから、まずは我々吃音者の中の統一した見解。世に出せる見解を作るべきなのかもしれませんね。

 

これがうまく広まれば吃音を持つ方も持たない方も安心して生活が出来るようになると信じています。

 

やはり私は自分に出来る事からコツコツやっていきたいと思います。

 

吃音の皆様で吃音を持たない方に対して、大きな取り組みが出来ればいいなと漠然と考えています。

3年以内には実現させようと思っています。

その話はまた別の機会に!

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

あくまで私個人の考えですが、あながち間違ってはいないかと信じています。

 

とにかくみんなが楽しく生きれる世の中にしましょう!!